総応募数44,705首、
誠にありがとうございました。
「クリネックス 涙腺短歌」へ4万首を超えるご応募をいただき、心より感謝申し上げます。皆様が紡いでくださった言葉に触れ、選考員一同、胸が熱くなりました。その中から見事選ばれた、受賞作品の数々を、どうぞじっくりとお楽しみください。

淡花野まつきさん
作品コメント


木下龍也
選出作品

ヒコロヒー
選出作品

土門蘭
選出作品






「涙腺短歌」を自分では到底つくれないだろうなと思っていたので、投稿者の皆さんがこの困難をどうクリアし、どんな着地を見せてくれるのか楽しみでした。実際に拝読すると、喪失の悲しみやその予感、あるいは他者の温かさや優しさに触れて泣けるものもあって、様々な角度から刺激を受ける賞でした。どれも胸を張って送り出せる歌ばかりです。
木下龍也

平素は格別のご高配を賜り、厚くお礼申し上げます。
8月31日に本ページにて公開いたしました「クリネックス 涙腺短歌」の受賞作品発表において、事務局の集計上の手違いにより、本来の受賞者様(草野理恵子様)とは異なるお名前を誤って掲載しておりました。
受賞と誤認させてしまったお客様(七澤銀河様)、ならびに本キャンペーンへご応募いただいた皆様に、多大なるご混乱とご心痛、ご迷惑をおかけしましたことを、深くお詫び申し上げます。
該当賞:審査員賞(ヒコロヒー選出作品)
該当作品:さびしさを猿に預けてきたけれど猿がさびしくわたしもさびしい
対象のお客様へは、個別のご連絡と経緯のご説明をさせていただき、現在は正しい受賞者様のお名前に修正を完了しております。
なお、本件の誤表記に関しましては、当事務局の不手際によるものであり、当事者様には一切の非はございません。
このため、皆様におかれましては、当初の誤った記載に関しまして、当事者様への直接のご連絡や詮索等はお控えいただけますよう、伏してお願い申し上げます。
当事務局として今回の事態を重く受け止め、今後このようなことが二度と発生しないよう、管理体制を抜本的に見直し、再発防止の徹底に努めてまいります。
令和8年9月
クリネックス涙腺短歌キャンペーン事務局


猫がいる間は座布団やマットを敷いていたのでしょう。だからそこだけが変質せず四角く色濃い。もう姿はないけれど、猫の痕跡からそこにあった姿と日常を思い返すような静かな寂しさに胸を打たれます。音数的には他の年数でも良いはずの十二年がリアリティというか、事実なんだなと信じさせてくれて、そこにも惹かれましたね。
木下龍也
涙腺短歌ということで、すごく喪失について描いてる短歌が多かったですが、これは「喪失したことがある」という存在がないことの存在を描いてるんじゃないかなと。そこが素敵だなと思いました。「猫は」の部分はもうちょっと工夫があってもいい歌だとは思うのですが、まっすぐな言葉にすることで、逆に大衆性も生まれているのかなと思います。
ヒコロヒー
「そこだけが床は四角く色濃くて」という表現が印象的で、部屋のイメージがふっと浮かび上がるようでした。太陽や照明の光で床が色褪せていく中、猫のためのマットが敷かれていた部分だけが色濃く残っている。「十二年」という時間の蓄積と、今の猫の不在が鮮やかに表現されていて、いなくなったことへの寂しさと共に、今も一緒にいるような愛情を感じる短歌だと思いました。
土門蘭